Author: naoPage 3 of 4

掲載誌:『月刊みすず』2017年9月号

月刊『みすず』2017年9月号の表紙写真に大島尚悟「滲んだ景色」が掲載されました。 月刊みすず http://www.msz.co.jp/book/magazine/ 大島尚悟『滲んだ景色』 https://pg-web.net/exhibition/nijindakeshiki/

掲載誌:『月刊みすず』2017年8月号

月刊『みすず』2017年8月号の表紙写真に大島尚悟「滲んだ景色」が掲載されました。 月刊みすず http://www.msz.co.jp/book/magazine/ 大島尚悟『滲んだ景色』 https://pg-web.net/exhibition/nijindakeshiki/

掲載誌:『月刊みすず』2017年7月号

月刊『みすず』2017年7月号の表紙写真に大島尚悟「滲んだ景色」が掲載されました。 月刊みすず http://www.msz.co.jp/book/magazine/ 大島尚悟『滲んだ景色』 https://pg-web.net/exhibition/nijindakeshiki/

Web掲載:新宿経済新聞 2017年4月21日

https://shinjuku.keizai.biz/headline/2473/

掲載紙:「ギャラリーbe 」朝日新聞 be on Saturday 2013年8月〜11月

年末に友人と二人で、川崎にある墓地を訪れた。共通の友人であった故人の墓参りには、命日ではなく年末に訪れるのが恒例になっていた。墓参りを終え、広い墓地を歩いていると、十代で亡くなった人物の墓を見つけた。ふと「親子が燃えている、という通報があった」と、無理心中を伝えるニュースを思い出した。その事件の人物を切迫した行動に突き動かしたものと、私が年末に墓参りをする理由は似ているように思えた。墓地には、掃除がし易すそうな造りの、まだ名前が彫られていない墓石がいくつか建てられていた。

アルバイトの夜勤明け、住宅がひしめき合う杉並区の自宅アパートに帰宅した。昼夜が逆転した生活を繰り返し、日中の睡眠が浅くなっていたため、3種類の睡眠剤を服用するようになっていた。薬を飲み耳栓をし、ベッドに横になった。しばらくすると、外から釘を打つ甲高い音が響きわたった。アパートの隣のわずかな敷地に、住宅の建設工事が行われていた。これから工事が始まるようだった。 古い六畳間の部屋の天井を見つめ、東京の人口が何人になれば住みやすい街になるだろうかと、とりとめもなく考えた。 ふと、住宅工事の騒音の間から、ピアノの音色が聴こえててきた。リスト作曲の「ラ・カンパネラ」だった。どうやら、階下の部屋から聴こえてくる。私は、ねじ込んでいた耳栓を外し、目を閉じ再びベッドに横になった。

使っていたイヤホンが壊れたので、新しいものを買うために赤坂にある家電量販店を訪れた。2千円くらいの予算で購入しようと商品棚を眺めていたら、1万円程の試聴できるイヤホンが目に止まった。盗難防止のためにコードが短く括られたイヤホンを耳につけ、棚に身を寄せてiPhoneに繋いだ。普段から良く聴く、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をかけた。イヤホンの音質は、これまで使っていたものとは違い低音の響きに深みがあり、とても広い空間で聴いてるような心地良さに包まれた。棚の隙間から目に映ったのは、レジを待つ中年男性と、その背後には外の幹線道路の工事の様子だった。そのイヤホンで聴くラフマニノフは中年男性と騒がしそうな工事を、とても愛おしいもののように錯覚させた。私はイヤホンを外し、4千円の商品を手に取り、レジに向かった。

掲載紙:“ON Harmonic Balance” The Japan Times 2014年5月22日

2014年5月22日発行の The Japan Times紙にて、開催中の大島尚悟写真展“ON Harmonic Balance” についての、John Tran氏によるレビューが掲載されています。是非、ご覧下さい。デジタル版でもご覧頂けます。 http://www.japantimes.co.jp/culture/2014/05/21/arts/naonori-oshima-see-less-actually-get/#.U31zNBzvfCM

以前勤めていた夜勤のアルバイト先の先輩に久しぶりに会いに行くと、長年付き合った彼女と入籍をしたので、イタリアに新婚旅行に行くのだという。愛想よく接してくれていたコンビニで働いていた中国人女性は、子育てのために中国に帰国したという。フィリピンに嫁いで、マニラ郊外で暮らしていた姉は、第一子を出産し帰国し日本で暮らすことになった。明け方、関内駅の入り口付近で始発を待っていると、どこからか尿の臭いが漂ってきた。あたりを見回すと、ホームレスの男性が道端に横たわっていた。